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危険!Parallax(パララックス)Webサイトの落とし穴!

物騒なタイトルですがWebサイトを運営している人、これから立ち上げようとしている人は
ぜひ一読していただいて損はないと思います。

流行りのParallax(パララックス)の落とし穴について、お話ししたいと思います。

parallax(パララックス)Webサイトとは

昨年くらいから1ページのなかにすべてのコンテンツを詰め込むWebサイトを作ってほしいという依頼をよくいただきます。Parallax Webサイトとは縦に長いページで下にスクロールしていくとコンテンツが紹介される という構造のWebサイトです。

サンプルサイト

http://8theme.com/demo/xstore/home-full-width/?preset=header2

従来のようにメインメニューがあってメニューをクリックすると別のページにジャンプするのではなく、1ページに全部表現されているためにページ再読み込みストレスがなく、スクローリングとアニメーションをインタラクティブに表現できるのでデザインがかっこよく、美しく見えるのが人気の理由です。

意外と勘違いしている?

大人気のパララックスサイトですが、意外と多い勘違いが、1ページにコンテンツを放り込んでいるだけのサイトをパララックスサイトといっているケースです。これは正確にはパララックスではありません。

パララックスなWebサイトとは、スクローリングと異なるスピードでインタラクティブに動くコンテンツが存在するサイトのことです

インタラクティブなというところが重要なので、いじわるな言い方をすると、ビデオコンテンツがあったり、フラッシュ、モーションGifがあってもパララックスとは言えません。なぜならこれらはスクローリングという、こちら側のアクションに反応して動くものではなく、それ単一で動くものだからです。

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パララックスWebサイトの落とし穴

パララックスサイトの弱い点、それはズバリSEOです。

GoogleやYahoo,Bingなどの検索エンジンはそのページが何について書かれているかを重みづけし、検索結果の何番目に表示するかを決めていきます。(厳密には被リンク数などもみているので、順位決定要素はこれだけではありません)

従来型のWebサイト構成

1. http://ドメイン名/健康保険/生命保険
2. http://ドメイン名/健康保険/がん保険
3. http://ドメイン名/自動車保険/

このような構造を検索エンジンが見た場合、1のページは生命保険について書かれているものだ から生命保険について検索があったら表示させればいい と解釈をしてくれます。

パララックスサイトのように1ページにすべてのコンテンツを1ページに混在させてしまうと、このページの特異性が薄くなってしまうため、もっと専門性の高い競合サイトに重みが負けてしまうのです。

従来型のWebサイト構成

4. http://ドメイン名#生命保険
5. http://ドメイン名#がん保険
6. http://ドメイン名#自動車保険

このような構造を検索エンジンが見た場合、このページは主に生命保険について書かれているのか、がん保険なのか、はたまた自動車保険なのかがわからず、生命保険について検索があった場合、表示の優先順位が1のページに負けてしまう可能性があります。

また、誰かあなたのサイトの特定のトピックにリンクを張りたいと思っても、ほかのトピックも混在しているからちょっと・・・ とせっかくの被リンクをふいにしてしまうかもしれません。

この事実を知らずに、デザインのよさでパララックスを選んでしまうと、せっかくサイトを作ったのに、まったくアクセス数が伸びないという悲惨な現実に直面してしまいます。

残念ながら1ページのパララックスサイトでかつSEOもばっちりという魔法の手段は今のところありません。

だからパララックスサイトは辞めなさい というつもりはありません。デザイン的に非常に優れているのは事実ですので、どうやったらSEOへの悪影響を減らせるかを紹介します。

1. パララックスと従来型のハイブリッドにする

1ページだけのサイトにするから検索エンジンが重みづけをしづらいというわけで、コンテンツがおお被りしない程度に専門ページも入れればよい というのがこの方法です。つまりトップページはパララックスで作るけど、従来方のようにメインメニューがあって、専門ページも持っている という構成です。先の例でいうと下記になります。

1. http://ドメイン名#生命保険 ←トップページ
2. http://ドメイン名#がん保険 ←トップページ
3. http://ドメイン名#自動車保険 ←トップページ
4. http://ドメイン名/健康保険/生命保険 ←個別ページ
5. http://ドメイン名/健康保険/がん保険 ←個別ページ
6. http://ドメイン名/自動車保険/ ←個別ページ

これなら検索エンジンは4,5,6を専門のページとして登録してくれるのでSEOへの悪影響がほとんどありません。同一サイト内でもコンテンツ重複は検索エンジンに嫌がられるので、複数ページでまるかぶりなコンテンツにならないように注意します

一番簡単なのは、トップページは、写真と見出しと簡単な概要のみにして、個別ページに書きたい事をしっかり書くという方法です。文字が多いパララックスページは非常に見づらいので、デザイン的にも相性が良いと思います。

2.複数のパララックスページにする

どうしても従来型のページが嫌!という方はすべてのページをパララックスにする道を選ぶのもひとつの方法です。いちサイトにパララックスは一つまで という決まりはありませんので、好きなだけ導入して結構です。先に紹介した従来型とのハイブリットと享受できるメリットは同じです。

いかがでしたか? 

昔からWebサイト構築において、デザインとSEOはぶつかることが多いです。

どちらか一方をとれる場合、例えばNikeやAppleのように圧倒的なブランド力があって、SEOは二の次とか、検索エンジンから流入があればOK,デザインはどうでもいい!(そんなサイトがあるかわかりませんが・・・)とかならよいですが、ほとんどのサイトは両方必要だと思います。

いつかは、検索エンジンも進化して単一ページでも別ページとしてインデックスしてくれるようになるかもしれませんがとりあえず今のところはハイブリッドで構築しておくのが良いと思います。

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