「i-なんとか」、「e-なんとか」という言葉はもはや過去のものという気がしますが、ここにきてiWalletなるものが注目を浴びています。
テクノロジー的にはそんなに目新しいことはないのですが、要は本人以外の指紋では開かない財布のようです。
この機能が有効になるのは盗難にあったときだと思いますが、ちょっと状況を考察してみましょう。
わかりやすいように盗んだ側の心理を分析します。
まず財布を盗みます。
開けて現金やカードを抜き取ろうとします。
開きません。どうするでしょうか?
たぶん捨てます。
もしくは財布と気づかずに捨てます。
いくら開かないとはいえ、捨てられてしまってはどうしようもありません。
http://www.neimanmarcus.com/iWallet-Slim/prod151420013/p.prod
例えばこれがその製品ですが、みたところ指紋認証とBluetooth機能だけのようです。
せめてGPSを付けてなくしてもすぐに見つかるようにしてくれないと。
ユーザビリティについて
商品でもサービスでも使う人がどういう状況にいて、どうであったら便利か? ということを絶対命題にしなければいけません。
よく聞く話ですが、iPhoneはスティーブ・ジョブスがこれでもかというくらい使い倒して、極限までユーザビリティを高めた商品です。
ここまで流行ったのは単にデザインの良さやアップルの「Cool」なイメージ?だけではなく、緻密に計算されたユーザビリティ向上のたまものであったというわけです。
話は戻ってi-wallet。考えられうる顛末、ゴールをしっかりと盛り込んで開発すれば、とてもよい製品に化けるのではないでしょうか。(もしかしたら既にどこかのメーカーがGPS付きの財布を販売しているかもしれませんが。)
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