アメリカという国は、よく言えば”自由の国”、悪く言えば”適当な国”です。
日本から来られた方はまずその、適当っぷりに口あんぐりになるでしょう。怖いもので長いこと住んでいるとこれが当たり前になってしまうからたちが悪いです。
銀行、公共交通機関、政府機関、保険会社、、、日本ならまず間違いが起きないところが日常的にポカをやらかしてきます。
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よくあるトラブル
例えば車に乗っていて相手の過失で事故を起こしたとします。警察や保険会社、事故を起こした相手がスポーツマン精神に則って、真実のままに処理してくれると期待するのは止めましょう。賢い人はドライブレコーダーを設置しています。言い逃れや適当な調査を防止するには一番です。
例えば車の免許を取得したのに1年経っても、免許証が送られてこないことがあります(信じられないかもしれませんが、期間の違いはあれど、かなりの高確率で発生します。)。この場合はどうするか。鬼電しましょう。届くまで何度も何度もDMV電話しましょう。相手に面倒くさいからさっさと処理しようと思わせれば勝ちです。
日本の感覚だと、あんまり角を立てたくないから、遠慮しがちなところですが、対応している彼らもそういう社会で生きてきているので、問題ありません。むしろ主張しないと、「あんまり困っていないのかな」ととられかねません。
銀行はどうでしょう。アメリカは銀行のATMカードをデビットカードとして使うことがよくありますが、旅先で使うと、不正利用の疑いで高確率で止められます。電話して復活させてもらえばその場で使えるようになりますが、面倒くさいです。たまに復活させたよ と言われたのに直っていないことがあるので、できれば電話を繋げたままその場で確認したほうがよいです。
アメリカではATMすら誤作動(故障)することがあります。以前、お金を入れたら、詰まって、突然うんともすんともいわなくなったことがあります。当然、入金処理は完了していません。窓口に理由を説明したら、コールセンターの電話番号を渡されて、そこに問い合わせてくれと言われました。しかもコールセンターは通話中で全くでない。しつこく電話して理由を説明したら、支店に行ってくれといわれ、さすがにここでキレて、いいから○○○ドル返せ!と、面倒くさい客になったら振り込んでくれました。このくらい適当です。
宅配のトラブル
僕が一番困るのが宅配便の適当さです。アメリカの3大宅配業者は、USPS(郵便局)、UPS、FEDEXですが、その正確さはどれも似たり寄ったりです。日本ならば、受取人から印鑑かサインをもらえなければ集配センターに戻されて、電話してまた来てもらうというのが普通だと思います。
しかし、アメリカの場合は違います。玄関先に置いて、勝手に帰ります。
運がよければインターホンやノックをしてくれますが、その場合でも受取人が家から出てくるのを待ってはくれません。「置いたよ!」の合図程度の意味合いです。
勝手に置いていくということは、最悪誰かに持っていかれる可能性があるということです。現に宅配物の盗難は非常によく聞きます。
日本人で実際に被害にあわれている方もいらっしゃいますね。
今回ご紹介した動画はまさにその手口の一部始終が撮影されています。※動画はページ中ほどに表示されます。
日本的に考えれば、「玄関先におくのを止めてくれ」と宅配業者に電話して、次回からは大丈夫!と考えるかもしれませんが、正直、そんなことをしても無駄です。100%断言できます。
もしアメリカに住むことがあれば、他人をあてにするのは止めましょう。なにもしてくれなくて当然。してくれたらラッキーくらいに考えていれば、素敵なアメリカライフを送れると思います。僕も渡米して1年目くらいまでは、そんなことにいちいちプリプリしていたのですが、今ではほとんど気にならなくなりました。
しかしながら泣き寝入りはごめんです。
ではプリプリしないためにどうするか?
予防するんです!
監視カメラを設置しましょう
監視カメラを設置しておくのがベストです。この動画ではがっつり顔も車も移っているのですぐ捕まるでしょう。そしてたっぷり弁償してもらえばOKです。
アメリカでは普通に家庭用の監視カメラが販売されています。人気どころを載せておきます。
アメリカで監視カメラを買う
かなり本格的なものでも200ドル以下で買えます。
Zmodo PKD-DK4216-500GB H.264 Internet & 3G Phone Accessible 4-Channel DVR with 4 Night Vision Cameras and 500 GB HD
フェイクもあります。
Outdoor Fake , Dummy Security Camera with Blinking Light (Silver)
日本でで監視カメラ(防犯カメラ)を買う
日本でも同じくらいの値段で売っているようですね。安全な日本でも絶対はないですからね。カメラつきのインターホンがついていない方は買っておいたほうがいいかもしれません。新聞とか○○の勧誘とかうっとうしいので、そういう用途に使えそうです。
安いもので5000円くらい。
高いものだと17000円くらいです。
ダミーもあります。
監視カメラなんて大げさじゃない?
宅配便を確実に受け取るために監視カメラを設置する というケースで考えてみます。僕の場合は宅配便を使うのは90%以上オンラインで買い物をした時です。恐らく多くの人が私と同じ状況だと思います。
では今後宅配便を使う回数は増えていくでしょうか。
恐らくYESです。
最近Amazonが無人へりで注文から数十分で宅配するサービスを開始すると発表しました。
Amazon testing deliveries by drone
さらに生鮮食品の宅配もはじめました。(僕の住むロサンゼルスでも昨日このAmazon Freshのバンを見かけました。)
AmazonFresh Launches In San Francisco
言わずもがなAmazonはオンラインショッピングモールの最大手です。ここが流通や販売チャネルを増やすということは、確実に人々の生活に変化が起きます。間違いなくオンラインショッピングの回数は増えるでしょう。水とか米とか重いものをよっこらよっこら店から運ぶくらいなら、スッと玄関先に届けてもらえばどんだけ楽か。
オンラインショッピングの回数が増えるということは当然、宅配の回数も増えるということです。宅配の回数が増えるということは盗難の可能性が増えるということです。そう考えると玄関先に監視カメラを設置することはけっして大げさではないと思います。
まとめ
今回はアメリカのネガティブな部分を紹介しましたが、もちろんいいところもたくさんあります。適当さは時として心のゆとりを生むものでもあると思います。あまりにもキチキチとしているとそれはそれで疲れてしまいますからね。要は楽しく生活するために、先回りしてレールを引いておけばいいということです。昔流行ったチキチキバンバンみたいなもんです。そうすればきっと楽しいアメリカライフが待っていると思います!
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