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ブラウザからインターネットに接続するのはもう古い!?

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日本インターネット界の雄、ヤフージャパンが『爆速経営』というスローガンを打ち出し、PCからスマートフォン・タブレットに主戦場を打ち出したのは2年前の2012年のこと。

彼らを擁護するわけではないですが、時代は図らずもモバイルデバイスへと確実にシフトしていき、ブラウザを使ったシステムを扱っていた、いわゆるWebエンジニア、フロントエンドエンジニアは戦々恐々としていることでしょう。

かくいう私の仕事の70%くらいはこの部類に入ってくるので、他人事ではありません。

Photo: https://www.flickr.com/photos/108438545@N07/

ブラウザを使ってインターネットにつながるなんてもう古い?

ブラウザを使ったインターネット接続が爆発的に広まったのはの14,5年くらい前でしょうか。10年一昔とはよくいいますが、時は流れて、様々なすばらしいサービスを生み出したこのプラットフォームもここに来て陰りがでてきています。

一番の理由はデバイスの多様化です。

もっと言えば、iPhoneの登場です。

iPhoneの登場を皮切りにスマートフォンが世間を圧巻し、日本で言えばあっという間にいわゆるガラケーを脅かす存在となりました。

そしてiPadの登場によりタブレットという新たな市場が生まれ、今やインターネットへの接続点としては、デスクトップ(ノート)、スマートフォン、タブレットの三つ巴といった様相です。数年したらグーグルグラスやスマートウォッチのようなウェアラブルデバイスも入ってくるでしょう。

モバイルアプリの台頭

スマートフォンやタブレットから何かをするとき、皆さんは何を開きますか?

ちょっと質問が難しいかもしれません。

Facebookを使うとき、Twitterを使うとき、メールを確認するとき、どうやって目的の場所へ行きますか?

上記のようなメジャーなサービスであれば恐らく80%以上の人はモバイルアプリを使っていると思います。

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このようにデバイス上にあるアイコンのほとんどがモバイルアプリと呼ばれるものです。

スマートフォンやタブレットにもブラウザが付いているし、そこからデスクトップと同様にインターネットに接続することができます。

それではなぜスマートフォンやタブレットではブラウザよりもアプリが好まれるのでしょうか?

理由は3つ。
1、貧弱なコンピュータスペックに対応するためため
2、スマートフォン、タブレットに付属する機能へアクセスすることができるため
3、顧客の囲い込みができるため

ひとつづつみていきましょう。

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1. 貧弱なスペックに対応するため

その形状、大きさからもわかるとおり、スマートフォンやタブレットのスペック(CPU,メモリ,グラフィックボードなど)は、デスクトップと比べて貧弱です。さらに外で利用することの多いこれらのデバイスはどうしても3G回線になることが多く、ネットワークスピードも劣っています。

また、契約によっては一月で使えるデータ通信量も制限されていたりするので、データ通信をじゃぶじゃぶ使うデスクトップ環境用に設計されたWebサイトでは、相性がよくありません。

この問題を解決すべく、最小限のエネルギー、データ通信で目的のものを提供するために生まれたのがモバイルアプリです。

2. スマートフォン、タブレットに付属する機能へアクセスすることができる

『写める』なんていう言葉が古臭く聞こえるほど、日本では携帯草創期からカメラ付きケータイが存在しました。しかしその用途は写真を撮って、自分で楽しんだり、あとはせいぜいメールに載せて友達と共有する程度だったと思います。

しかしカメラというものは本当にいろいろな使い方ができるもので、バーコードやQRコードリーダーにも使えるし、Instagramのように加工して楽しむこともできます。

加速度センサーというのは傾斜角などを計算するセンサーのことです。スマートフォンを縦にしたり横にしたりすると画面が切り替わりますが、あれのことです。

モバイルアプリを使うと、これらのデバイス独自の機能にアクセスし、ブラウザでは難しいサービスを提供することができます。

加速度センサーを利用したゲームなどはよくみますよね。

3. 顧客の囲い込みができる。

モバイルアプリを使っていると、他のサービスを使うには違うアプリを立ち上げなければなりません。

ブラウザだったら、リンクをたどってネットサーフィンをすることが容易ですが、アプリの場合は閉じ開けの手間がかかります。時間にしたらせいぜい数秒の違いですが、ユーザーにはこの数秒は天と地の差と受け止められます。

数秒かけて類似アプリを開くくらいなら、そこに留まろうとするのが人間の心。

これこそが企業が狙っている顧客の囲い込みです。

アプリを立ち上げてさえしてくれれば、Webと比べて滞在時間は長くなるでしょうし、コマースをしているアプリならば成約率も高くなるでしょう。

まとめ

一説によると2016年までに50%のWebサイトはモバイルアプリに生まれ変わるということです。若干「2年後はないだろ・・・・」という気がしなくもないですが、遅かれ早かれ
そういう日がくるのは確かだと思います。

Linux + Apache + MySQL + PHP のいわゆるLAMPがもてはやされたのは今や昔、Webエンジニアは次の漁場を求めてスキルアップせねばなりません。

本当は当記事でモバイルアプリ開発のことも書こうと思ったのですが、すこし毛色が違うので、技術的なことは次回書きたいと思います。
技術的なことはこちらに書きました。
iPhoneアプリ、Androidアプリの基本と開発環境の構築方法

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