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スマホアプリを開発するのって、いったいいくらかかるの? という質問に答えるサイト

IT業界、特にソフトウェアの値決めって、ブラックボックスな部分が多いと思います。

野菜や車、コンピュータなどのモノは対価の計算がしやすい(それが正当かはわかりませんが)ですが、ソフトウェアというものは手元に物体が残るわけではないので価値を図るのがとても難しい。

工数の根拠を説明すればいいのですが、なぜその部分をつくるのにそれだけの時間がかかるのかを相手に理解してもらうのって本当に大変、というか、開発経験のある人ではないと無理だと思います。

開発を発注する担当者はおそらく、数社にあいみつをとって価格感をつかんでいくのだと思いますが、見積もりの粒度もベンダーによってまちまちです。

大した要件定義もせずに、最初の見積もりを安くして、追加開発で費用を膨らませていく悪どいベンダーもいます。

依頼者側が判断に必要な知識をもっていないことがほとんどなので、こういった業者もはびこるわけです。

ソフトウェア開発はタダ同然と思っている方

上記のようなベンダーがいるからかもしれませんが、IT開発を懐疑的な目でみている方もたくさんいます。

例えば、こんな台詞。

「こんな修正5分ですよね!?」
「この修正に2日もかかるんですか!?」
「これってお金かからないですよね!?」

不思議でしょうがないのですが、スーパーで野菜を買うときに、「この大根、できが悪いからタダでいいですよね?」って言う人るでしょうか?「この車の修理、簡単だから5分でできますよね?」って言う人いるでしょうか?

物体があるとお金がかかることを納得できて、ないと納得してもらえない。

不思議です。

単価に納得をしてもらえない

これもたまにあります。IT業界の単価は決して安くありません。

そして、案の定、「なんでこんなに高いの?」と質問されることがあります。

野菜を仕入れるためには、農家、流通業者、小売それぞれのマージンを乗せた価格が店頭に並びます。

一方ITは、手を動かす物理的な時間に知識・経験というマージンを乗せた価格で提供することになります。

そして、この知識の部分を無視されることがとても多いと感じます。

ソフトウェア開発の従事者って、すごく勉強が必要です。経験も必要です。

朝から晩までプログラムと向きあって、わからないところは本やネットで調べて、また詰まって、調べて、気づいたら夜中で。失敗して何日も徹夜して。これを何年も続けます。

ノイローゼになりそうになりながら、必死に知識と経験をつんでいきます。この何年・何十年にも及ぶ知識と経験があるからこそ、見積もりで出した時間で終わらせることができるわけです。

これが高校生でも1週間でできるよなことだったら、IT業界の人はボッタクリだ! と言われても文句は言えません。しかし、ソフトウェア開発は知識と経験と血と汗と涙の結晶なのです。

すみません、ちょっと感情的な単語を追加してしまいましたが、いわゆるそういうことです。

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でも知識・経験・血、汗・涙ってみえないよね

そのとおりです。

なので、この努力をわかってよ!っていうのはやはり難しい。ということでやっと本題に入りますが、ソフトウェア開発のざっくり見積もりを出してくれるサイトを紹介します。

http://howmuchtomakeanapp.com/estimator

このサイトは特にスマホアプリの開発見積もりをしてくれます。

2015-02-23 10_41_33-How Much to Make an App

海外のサイトなので英語で見積もり額もドルですが、日本の方も参考にはなると思います。やり方はすごく簡単で、質問に答えていくと概算見積もりがでてきます。

以下、僕が見積もってみた例です。

質問1:対応デバイスは?
答え:iPhone

質問2:ログインは必要?
答え:いいえ

質問3:個人のプロフィールを入力させる?
答え:いいえ

質問4:課金はする?
答え:いいえ

質問5:評価をさせる?
答え:はい

質問6:WEBサイトとコネクトする?
答え:いいえ

質問7:デザインはこだわる?
答え:とてもこだわる

質問8:アプリのアイコンは必要?
答え:はい

結果は、、、、、

2015-02-23 10_24_57-How Much to Make an App

$27,000ということは、2015年2月23日時点でおよそ300万円くらいです。

コンテンツ部分にあまり触れられていないので、そこはちょっとアレですが、恐らく平均するとこのくらいの額になるのだと思います。

そして、この質問の箇所がお金がかかるポイントなんだな ということもわかります。

ネットで概算見積もりがわかるというのは(正当な見積もりをしている人には)とてもすばらしいことです。不特定多数の目にさらされるわけですから、不当な額が表示されていたら、当然指摘がはいります。

そういう意味で公平性が保たれると思います。

他の業界はどうだろう?

アメリカにはKerry Blue bookという中古車査定サイトがあります。

このサイトではあらゆる車の現在価値が表示され、車を販売・買取の指標として、個人だけでなく、業者にも利用されています。

本来ならば、こういったインターネット上の情報は、懐疑的に見られることが多いですが、人気サイトになって、公平性が保たれているからこそ、幅広いユーザーの信頼を得ているわけです。

IT業界もこのような指標となるサイトがあれば、見積もりの正当性を短時間でわかってもらえるようになるのではないかと思います。

そしてこの浮いた時間分を早く納品してもらえば、こんなハッピーなことはないと思います。

日本版も早くでてほしいですね。

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