SodaStreamという商品をご存知でしょうか?
家庭で簡単に炭酸ジュースが作れる機械で、発明されたのはなんと1903年、一世紀以上も前の話です。現在マシーンに入れるシロップの種類は100以上あり、ゴミを出さないエコフレンドリーな炭酸飲料として注目をあびています。
ちなみに2013年にはSamsungと共同開発した冷蔵庫にこのSodaStreamがビルトインされているものがアメリカで発売されました。さすがアメリカ、ジュース王国。値段は$3,799!結構しますね。。
企業の規模と売り上げ
2010年にNASDAQに株式公開し、2011年には市場価値が $367 million から $1.46 billionへと跳ね上がりました。2012年以降も二桁でシェアを伸ばしており、今一番勢いのある企業の一つと言われています。
普及率については、スウェーデンの一般家庭20%にSodaStreamがあり、アメリカでは2900店舗のWalmartで販売されています。アメリカでの売り上げについては2007年の$4.4 millionから4年で約10倍の$40 millionを達成しています。
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企業イメージ
ゴミを出さない炭酸飲料として、地球に優しいエコな企業としてのイメージがあり、ボトルやカンの消費に対して問題提起をするキャンペーンも行っています。
また、本社をイスラエルに構え、仕事を見つけるのが難しい地域で雇用創出に尽力もしています。
最近ではイスラエルとパレスチナに橋をかける事業もおこなっており、友好と環境にや優しい企業という一面もあります。
禁止になった広告について
まずは広告をご覧ください。30秒です。
どこがだめだかお気づきですよね?
Sorry, Coke and Pepsi.
これです。
日本のCMでは他社をディスることはまずありあせんが、アメリカでは当たり前に行われています。
しかし、今回はなぜ放映禁止になってしまったのか?
それはディスった相手がコカコーラとペプシだからです。
この2社はシーズンを通してNHLに莫大なお金を流してくれています。その大口顧客を失ったら大変だということで差し止めになったということです。
喧嘩を売る相手を間違ったといえばそうなのですが、この放映禁止になった事実が世間に広まれば、むしろ世論は追い風になって、SodaStreamの発展に一役買ってしまうでしょうね。
そこまで計算ずくだったらさすがといったところです。
ちなみに日本でも購入できるようですね。
アマゾンでは並行輸入品のみ購入可能。
ホット飲料でも
SodaStreamは冷たい飲み物を家庭で簡単に作る機械ですが、あったかい飲み物向けの商品もあります。
Keurigというコーヒーメーカーをご存知でしょうか?
コーヒーや紅茶、ホットチョコレートなど18種類のシロップ(*日本で販売しているもの)をセットし、水を注ぐだけで簡単にお好みのドリンクが作れます。
アメリカではオフィスやホテルなど、いたるところでこれを見ます。手入れが簡単なのと、一台でいろんな要求に応えられるからでしょう。
まとめ
現在のエコの流れはどんどん大きくなっていくと思います。今回紹介したSodaStreamとKeurigのように、今までは利便性を求めて使い捨てだったものが使いまわせるものに置き換わっていくのも必然の流れでしょう。
コンビニの弁当も、弁当箱持参でバイキング形式になる日も近いかもしれません。
追記:2014/2/7
コカコーラがキューリグの製造元であるグリーン・マウンテン・コーヒー・ロースターズと業務提携しました(2014/2/6)。開発するマシーンではキューリグと同様ポッドと呼ばれる一回分の”ドリンクの元”を使用する方式をとり、さらに瞬間冷却により冷たいドリンクがすぐにできるとのことです。
ソーダストリームとガチンコ対決ですね。
キューリグ側の強みはポッド式のコーヒーメーカーがアメリカで既に13%の所有率を誇ることで、”ポッド式”への人々の印象がいいということです。
しかし出来たてであることが重要なコーヒーと比べ、ソフトドリンクは出来たてであることはあまり重要ではありません。ビンやカンで1ドル程度で買えるものに大金をはたいてマシーンを買うのか という疑問は残ります。
そんな市場をこじ開けたソーダストリームは人気機種で約$80。コカコーラ・キューリグがこれより安い値段を設定できるので勝算はあるのかもしれません。
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